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エブリスディをお使いになる方へ

エブリスディによる治療を受けられる方および
治療をサポートされる方に向けたコンテンツです

経管投与方法

お薬を口から服用することが困難な場合は、経鼻または胃ろうチューブ(以下、チューブ)から投与すること(経管投与)が可能です。
医療機関で指示された投与量を1日1回食後、できるだけ同じ時刻に投与します。

エブリスディの投与の手順をはじめとする投与方法と注意点について、約13分の動画でご覧いただけます。

エブリスディ投与時に使用するもの

専用のディスペンサーと経管投与用コネクタ(以下、コネクタ)を使用します。
「エブリスディを服用される方、服用および経管投与のサポートをされる方へ」をよくお読みいただき、正しく投与してください。

  • お薬の瓶

  • 専用のディスペンサー

  • 旧規格用コネクタまたは新規格用コネクタ(ISO80369-3)

    コネクタ

  • リーフレット
    エブリスディを服用される方、
    服用および経管投与のサポートをされる方へ

    ダウンロードはこちらPDFで開きます
注意

お薬は、粉末に精製水を加えて液剤にして、瓶にアダプターを装着した状態に調製してからお渡ししています。
万が一、粉末の場合や瓶にアダプターが装着されていない場合は、絶対に投与せず、お薬を受け取った医療機関にご連絡ください。

そのほか、チューブ内の洗浄(以下、フラッシュ)用としてお手持ちのシリンジ、30~40℃の白湯と、お薬の付着防止用に清潔なタオルもご準備ください。

  • <フラッシュ用>

    お手持ちのシリンジ
    (容量:10mL以上)

    30~40℃の白湯

  • <お薬の付着防止用>

    清潔なタオル

ディスペンサーについて

8mLまたは6mLのディスペンサーのいずれかをお渡しします。
医療機関で受け取ったディスペンサーのサイズと目盛りをご確認ください。

大きさの異なる4つのディスペンサーは、8ml/1ml/3ml/6mlがあります。 8mlディスペンサーの1目盛りは、0.2mlです。 1ml/3ml/6mlディスペンサーは0.1mlごとの目盛りが付いています。 6mLディスペンサーには0.2mlごとの目盛りも付いています。
大きさの異なる4つのディスペンサーは、8ml/1ml/3ml/6mlがあります。 8mlディスペンサーの1目盛りは、0.2mlです。 1ml/3ml/6mlディスペンサーは0.1mlごとの目盛りが付いています。 6mLディスペンサーには0.2mlごとの目盛りも付いています。

コネクタについて

ご使用のチューブの規格に合わせて、旧規格用または新規格用のいずれかのコネクタをお渡しします。
コネクタの形状とチューブの接続部の形状が合わない場合は、お薬を受け取った医療機関にご連絡ください。

コネクタの形状は、チューブの接続部の形状によって異なります。

投与上、取扱い上の注意点

投与上の注意点
投与の方法
  • 医療機関で渡された専用のディスペンサー、コネクタを使用して投与してください。
  • お薬がチューブの中に残るのを防ぐため、投与後に30~40℃の白湯10mL以上でフラッシュを行ってください。
  • 調合乳または母乳に混合しないでください。
投与時間
  • お薬は1日1回食後、できるだけ同じ時刻に投与してください。
    予定時刻に投与できなかった場合は、投与予定時刻から6時間以内であれば、可能な限り速やかに投与してください。
    翌日はいつもの予定時刻に投与してください。
    投与予定時刻から6時間を超えた場合は、翌日の投与予定時刻に1回分の用量を投与してください。
  • お薬がチューブから漏れたり、詰まったりして投与を中止した場合は、追加で投与せず、翌日の投与予定時刻に1回分の用量を投与してください。
投与する量
  • 投与する量は医師・薬剤師の指示に従い、ご自身の判断で変更しないでください。
  • 間違えた量を投与した場合はただちに医師・薬剤師に相談してください。
取扱い上の注意点
保存方法
  • 冷蔵庫(2~8℃)に瓶を立てて保存し、必ず小児の手の届かないところで管理してください。
  • 凍結を避けるため、冷凍庫の中や冷蔵庫の冷気の吹き出し口近くに置かないでください。
    凍結したお薬は投与しないでください。
  • 遮光保存のため、お薬を別の容器に移し替えないでください。
お薬が体や服に付いた場合
  • 皮膚や粘膜に触れた場合は石けんと水で十分に洗い流し、眼に入った場合は水でよく洗浄してください。
  • お薬がこぼれた場合は水で湿らせたペーパータオルなどで拭き取ってください。
お薬が残った場合
  • 服用期限を過ぎたお薬は投与しないでください。服用期限は瓶のラベルに記載しています。
  • 各自治体のルールに従って廃棄してください。

投与の手順

投与前の注意点と確認事項
  • チューブの詰まりを防ぐため、必要に応じてお薬の投与前に、お手持ちのシリンジを用いて30~40℃の白湯20~30mLでフラッシュを行ってください。
  • 体調に変化がないか確認してください。
  • チューブが折れ曲がったり、抜けかけたりしていないか、漏れている箇所がないかを確認してください。

*左記のマークがある箇所は、ご使用のチューブの接続部がどちらの形状かを確認し、該当する方の手順をご覧ください。なお、接続部やシリンジの色味は、ご使用のものと異なる場合があります。

*上記のマークがある箇所は、ご使用のチューブの接続部がどちらの形状かを確認し、該当する方の手順をご覧ください。なお、接続部やシリンジの色味は、ご使用のものと異なる場合があります。

  1. 1

    お薬投与後のフラッシュ用として、お手持ちのシリンジに30~40℃の白湯10mL以上を吸い取る。
    清潔なタオルを接続部の近くに当てておく。

  2. 2

    クランプを閉めてから
    クランプ:チューブの開閉を行う器具
    接続部の栓を開け、専用のコネクタをチューブへ接続して、清潔なタオルの上に置いておく。

    *逆流を防ぐため、チューブにクランプが付いている場合は必ず閉めた状態で栓を開けてください。

  3. 3

    キャップをした状態で瓶を5秒間よく振る。

  4. 4

    キャップを下に押しながら左(反時計回り)に回し、キャップ内部の凹凸がかみ合うことを確認した後、下に押した状態のままさらに左に回してキャップをはずす。

  5. 5

    専用のディスペンサーを用意し、押し子が完全に先端まで押し込まれていることを確認する。

  6. 6

    押し子に触れないようにディスペンサー本体を持ち、ディスペンサーの先端をアダプターにしっかりと差し込む。

  7. 7

    ディスペンサーを挿入したまま、お薬の瓶を静かにひっくり返す。
    ひっくり返す際、押し子が先端まで押し込まれた状態を保つ。

  8. 8

    押し子をゆっくりと引き、正しい用量のお薬を抜き取る。

    *内容成分が浮遊することがありますが安全性に問題はありません。

    正しい用量を量るポイント  8mlディスペンサーで6.6mlを量る場合の例 押し子の先端の青いリングの中央が目盛りにくるまで押し子をゆっくりと引く。
    正しい用量を量るポイント  8mlディスペンサーで6.6mlを量る場合の例 押し子の先端の青いリングの中央が目盛りにくるまで押し子をゆっくりと引く。
  9. 9

    ディスペンサーを挿入したまま瓶を立たせ、その後、ディスペンサー本体を持ってゆっくり引き抜く。
    その際、押し子が動かないよう注意する。

  10. 10

    押し子に触れないようにディスペンサー本体を持ち、ディスペンサーの先端をコネクタにしっかりと差し込む。

  11. 11

    クランプを開けてから
    接続部を押さえながら、押し子をゆっくりと押して全量を注入する。

    *チューブにクランプが付いている場合は、お薬を注入する前に必ず開けてください。

  12. 12

    クランプを閉めてから
    コネクタとディスペンサーをチューブからはずす。

    *逆流を防ぐため、チューブにクランプが付いている場合は必ず閉めてからコネクタをはずしてください。

  13. 13

    クランプを開けてから
    お薬がチューブの中に残るのを防ぐため、接続部を押さえながら、1のシリンジでフラッシュを行う。

    *チューブにクランプが付いている場合は、白湯を注入する前に必ず開けてください。

  14. 14

    クランプを閉めてから
    シリンジをはずして、接続部の栓を閉める。

    *逆流を防ぐため、チューブにクランプが付いている場合は必ず閉めてから栓を閉めてください。

  15. 15

    キャップを右(時計回り)に回し、締める。

  16. 16

    使用したディスペンサーからコネクタと押し子をはずし、流水でよく洗い、乾燥させる。
    シリンジも同様に押し子をはずし、流水でよく洗い、乾燥させる。

    *洗剤を使うと、押し子のゴムやディスペンサーの目盛りが薄くなるおそれがあります。

参考文献:医療情報科学研究所 編.看護がみえる vol.2 臨床看護技術. 第1版. メディックメディア; 2018.

SMAの治療は継続することが大切です。毎日、正しく投与しましょう。

治療の記録には、「エブリスディ®による治療を受けられる方、および治療をサポートされる方へ」の治療ダイアリーをご活用ください。
治療ダイアリーをご希望の方は、エブリスディを処方された医療機関にお問合せください。

エブリスディに関するQ&A 
ーこんなときはどうしよう?ー

投与に関して
Q お薬の瓶に液体ではなく、粉が入っていました。アダプターが付いていません。
A

投与してはいけません。ただちに、お薬を受け取った医療機関や薬剤師に連絡してください。

Q お薬を投与し忘れてしまいました。
A

投与予定時刻から6時間以内であれば、可能な限り速やかに投与してください。
翌日はいつもの予定時刻に投与してください。
投与予定時刻から6時間を超えた場合は、翌日の投与予定時刻に1回分の用量を投与してください。

Q 投与する量を間違えてしまいました。
A

ただちに医師・薬剤師に相談してください。

Q 体重の増減に合わせて、投与する量を変更していいですか?
A

投与する量はご自身の判断で変更せず、医師・薬剤師から指示された量を投与してください。

Q コネクタの形状とチューブの接続部の形状が合いません。
A

お薬の投与には、ご使用のチューブの規格に合ったコネクタが必要です。
お薬を受け取った医療機関に連絡してください。

Q チューブが詰まってしまいました。
A

チューブに詰まりを感じたら、無理にお薬の注入を続けず、白湯でフラッシュを行ってください。
フラッシュを行っても、詰まりが解消されない場合は、医療機関に連絡してください。

取扱いに関して
Q お薬が顔や手、服に付いてしまいました。
A

顔や手に付いたお薬は、石けんと水で十分に洗い流してください。
眼に入った場合は水でよく洗浄してください。
服にこぼれたお薬は、水で湿らせたペーパータオルなどで拭き取ってください。

Q 服用期限を過ぎましたが、お薬が残っています。
A

服用期限を過ぎたお薬は投与せず、各自治体のルールに従って廃棄してください。
服用期限は瓶のラベルに記載されています。

Q お薬を冷蔵庫に入れ忘れていました。
A

ただちに医師・薬剤師に相談してください。

Q 外出先にお薬を持って行きたいです。
A

凍らせた保冷剤と一緒に、エブリスディ専用保冷バッグに入れて持ち運んでください。
直射日光が当たる場所や高温になる場所は避け、瓶を立てた状態を保つようにしてください。

持ち運びに関してはこちら

Q 飛行機内にお薬を持ち込めますか?
A

各航空会社へご相談ください。必要に応じて、薬剤携行証明書をご利用ください。
この証明書は「サポートツールダウンロード」ページよりご覧ください。

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2023年3月作成