こんなところに! おうちリハ ~ 筋肉と体の動き ~
どうして体は動くの?
筋肉について学ぼう!
一つの動作を行う・姿勢を保つために、どの筋肉がどのように使われるかご存じでしょうか?
たとえば、腕を曲げる動作では腕だけでなく背中の筋肉も使い、座位を保つときには体幹から首や脚までの筋肉を使います。
日常生活でよく行う動作で使われる筋肉について学び、筋力維持にお役立てください。
こんなところに! おうちリハ
よく使う筋肉のお話
ここでは、日常生活の動作で使われている主な筋肉について解説します。
使われている場面も紹介していますので、動作名を選択して、その動作を行うときのポイントも確認してみてください。
筋肉の名前をクリックし、解説をご覧ください。
頭頸(けい)部屈筋群
主に首を前に曲げるときに使います。代表的な筋肉は斜角筋群(前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋)、椎前筋群(頸長筋、頭長筋、前頭直筋)、胸鎖乳突筋などです。
こんな場面で使っています
頭頸(けい)部伸筋群
主に首を後ろに反らすときに使います。代表的な筋肉は頭板状筋、頸板状筋などです。
こんな場面で使っています
頸(けい)部回旋筋
主に首を回すときに使います。代表的な筋肉は胸鎖乳突筋、頸回旋筋、頭半棘(きょく)筋、頸半棘筋などです。
こんな場面で使っています
広背筋
主に肩を動かす、伸ばした腕を引き寄せるときに使います。
こんな場面で使っています
僧帽筋
主に肩甲骨を動かすときに使います。
こんな場面で使っています
脊柱(せきちゅう)起立筋
主に背筋を伸ばす、上半身を横に傾けるときに使います。胸最長筋、胸棘(きょく)筋、胸腸肋(ろく)筋、腰腸肋筋などをまとめて脊柱起立筋と呼びます。
こんな場面で使っています
腹筋群
主におなかを丸める、上半身を横に傾ける(腹直筋)、体をひねる(腹斜筋)ときに使います。
こんな場面で使っています
上腕二頭筋
主に肘を曲げるときに使います。上腕三頭筋と対になる筋肉です。
上腕三頭筋
主に肘を伸ばすときに使います。上腕二頭筋と対になる筋肉です。
前腕屈筋群
主に手首や指を曲げるときに使います。前腕伸筋群と対になる筋肉です。
こんな場面で使っています
前腕伸筋群
主に手首や指を伸ばすときに使います。前腕屈筋群と対になる筋肉です。
こんな場面で使っています
股関節屈筋群
主に股関節を曲げるときに使います。代表的な筋肉は腸骨筋、大腰筋、縫工筋、大腿(だいたい)直筋です。
こんな場面で使っています
大臀(でん)筋
主に股関節を伸ばしたり、回したりするときに使います。
こんな場面で使っています
大腿(だいたい)四頭筋
主に膝を伸ばしたり、股関節を曲げたりするときに使います。太ももの前側にある大腿直筋、中間広筋、内側広筋、外側広筋の4つをまとめて大腿四頭筋と呼びます。
こんな場面で使っています
ハムストリングス
主に膝を曲げたり、股関節を伸ばしたりするときに使います。太ももの後ろ側にある半腱(けん)様筋、半膜様筋、大腿二頭筋の3つをまとめてハムストリングスと呼びます。
こんな場面で使っています
前脛(けい)骨筋
主に足首や足の指を反らすときに使います。
こんな場面で使っています
下腿(かたい)三頭筋
主に膝を曲げたり、足首を伸ばしたりするときに使います。ふくらはぎにあるヒラメ筋、腓腹(ひふく)筋をまとめて下腿三頭筋と呼びます。
こんな場面で使っています
| 監修 |
- 獨協医科大学埼玉医療センター
長谷川 三希子 先生、塚本 栞 先生、鵤 夢歩 先生(理学療法士)
齋藤 潤孝 先生、本間 涼花 先生(作業療法士) - 医療法人稲生会 生涯医療クリニックさっぽろ
川村 健太郎 先生(医師)、澤頭 荘子 先生(言語聴覚士)
2022年4月作成