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こんなところに! おうちリハ ~ 筋肉と体の動き ~ あおむけから真っすぐ起き上がる

おうちリハロゴマーク こんなところに! おうちリハ ~ 筋肉と体の動き ~

どうして体は動くの?

体を動かす筋肉を骨格筋と呼びます。骨格筋は腱(けん)という組織で骨とつながっていて、骨格筋が伸びたり縮んだりして骨が動くことで、体を動かしています。
SMA患者さんは筋力が弱くなってしまうので、体を動かしづらかったり、姿勢を保ちづらかったりします。また、少しずつまばらに筋力が弱くなるため、力の強い筋肉を使いすぎてしまい、動作や姿勢のバランスがくずれることがあります。

全身の筋肉の名称を表している図。クリックすると拡大。
筋肉の名前

筋肉について学ぼう!

一つの動作を行う・姿勢を保つために、どの筋肉がどのように使われるかご存じでしょうか?
たとえば、腕を曲げる動作では腕だけでなく背中の筋肉も使い、座位を保つときには体幹から首や脚までの筋肉を使います。
日常生活でよく行う動作で使われる筋肉について学び、筋力維持にお役立てください。

こんなところに! おうちリハ

あおむけから真っすぐ起き上がる

動作時のポイント

頭から順番に体を起こすようなイメージで起き上がりましょう。
体が柔らかい方は、首の骨(頸椎)を一つずつ床から離していくイメージで起こしていきます。
難しい場合は、片肘をつきながら起き上がってみましょう。
筋力の非対称性などがあると、動作に左右差がみられる場合があります。右側から起き上がった翌日は左側から起き上がるなど、両側から動作を行うことで、左右のアンバランスさに気がつくことができます。 苦手なほうを集中的に行ってもよいでしょう。

あおむけから真っすぐ起き上がるときのポイントの説明補足画像。

関連するおうちリハの目標

一人では難しい方

説明

支えてもらったり、両手をベッドについたりして起き上がる

ポイント

頭の重さを介助者に支えてもらったり、両手をベッドについたりしながら起き上がってみましょう。
動作のすべてを介助してもらっても、自分で行おうと意識するだけで筋肉の動きは変わってきます。
頭の重みを感じながら首を曲げるようにしたり、背中を丸めるようにしたりしながら、体を起こすように意識してみましょう。

一人でできる方

説明

あおむけから起き上がる

ポイント

膝を立てて「腹筋」の筋トレを行うようにして起きてみましょう。膝を立てることで体の重心が移動し、より難易度が上がります。
腰を痛めている方は無理せず横向きから起き上がりましょう。その場合は、手で体を支えるようにしたり、頭が落ちてしまわないようにしたりすることを意識しながら行ってください。手をつく位置に掛け布団などがあればよけておきましょう。

あおむけから真っすぐ起き上がる動作に関連する、一人でできる方向けのおうちリハの目標の説明補足画像。

みつけよう! わたしのおうちリハで目標を決める

よく使う筋肉のお話

ここでは、日常生活の動作で使われている主な筋肉について解説します。
使われている場面も紹介していますので、動作名を選択して、その動作を行うときのポイントも確認してみてください。

筋肉の名前をクリックし、解説をご覧ください。

筋肉の名前 上腕二頭筋 腹筋群 前腕屈筋群 大腿(だいたい)四頭筋 前脛(けい)骨筋 頸(けい)部回旋筋 頭頸(けい)部屈筋群 頭頸(けい)部伸筋群 股関節伸筋群 股関節屈筋群 僧帽筋 上腕三頭筋 広背筋 脊柱(せきちゅう)起立筋 前腕伸筋群 大臀(でん)筋 ハムストリングス 下腿(かたい)三頭筋 筋肉の名前 上腕二頭筋 腹筋群 前腕屈筋群 大腿(だいたい)四頭筋 前脛(けい)骨筋 頸(けい)部回旋筋 頭頸(けい)部屈筋群 股関節屈筋群 頸(けい)部回旋筋 頭頸(けい)部屈筋群 頭頸(けい)部伸筋群 股関節伸筋群 僧帽筋 上腕三頭筋 広背筋 脊柱(せきちゅう)起立筋 前腕伸筋群 大臀(でん)筋 ハムストリングス 下腿(かたい)三頭筋

| 監修 |

  • 獨協医科大学埼玉医療センター
    長谷川 三希子 先生、塚本 栞 先生、鵤 夢歩 先生(理学療法士)
    齋藤 潤孝 先生、本間 涼花 先生(作業療法士)
  • 医療法人稲生会 生涯医療クリニックさっぽろ
    川村 健太郎 先生(医師)、澤頭 荘子 先生(言語聴覚士)

2022年4月作成